2023-01-01から1年間の記事一覧
朝起きたときから灼熱感に身を焼かれる。 完全なる二日酔い。何も出来ずに呻くだけ。 日も暮れてからようやく動けるようになったから、近所の古本屋にだけ行った。 初めて手に取ってから、もう十数年は経つ。 正しくこの版で、栞にしていたレシートまで手放…
何年かぶりの友人たちに会った。 昔を思い出すのはあまりに楽しすぎたから。 混乱、酩酊、目が回る。 踏み出した一歩は、確かなもののはずだから。 明日まで忘れずにいたい。 鮮やかな景色たちが過ぎ去っていったから。 暗く苦しくのたうち回る。 “麻酔はい…
ここ何日かは気分が良かったり悪かったりを繰り返している。 天気がジェットコースターのようにころころと変わるから然もありなん。夏の暑さがあったかと思えば、二月に逆戻りしたように寒い雨が降る。桜の開花は全国各地で最速だ。異常気象には辟易させられ…
疲れて帰って伸びる影。 今日は一日、自転車で。 遠く、長く、どこへでも。 強い光もまだはげしさはなく。 やわらかにつつまれてドアをくぐる。
何年か前に見たときは、禿山にして宅地にするのかと思っていた。 ふと所用で通りがかった時に、目をうばわれる。 知らないうちに、山ひとつ。 桜の森の満開に。 今日は私事がうまくいったから。 花の美しきも心に入る。
今日も朝から色をまぜる。 ただ遊ぶためだけに。 出来のわるい落書きも、別の目を通して見てみれば、 時々はゾクリとさせられることもある。 混沌、黄金、水流。最後のひとつは分からない。 あるいは、昨日のなげやりな気持ちだろうか。 なにか感じるものも…
春の夕日がまぶしくて、 光に溶けてしまいそう。 今日は朝から絵を描いた。 ただ絵の具をまぜただけだけど。 最後に白で塗りつぶした。 光を見たと思っていても、 そこにあるものは消えてない。
もう春なのに、心はずっとさめている。 明るい空に、ただ音だけが響きます。 何を考えていたのか思い出せないから、 今日は一日、何もない。 軽やかな心は体を置いて、飛んでいく。 うつくしいものを見たのに、 私はそれをみにくいと思ったから。 あの枝のよ…
つめたい雨は、ガラスをすべてくもらせる。 すべてのカタチが失われ、 くもりの向こうは見えないはず。 それでも何かが見えそうな気がする。 ちかくの色だけがあたえられ。 次に見たときには、見えた何かも消え去って。 ただ何かを間違えたのだと気が付いた…
昨日は酒を飲んだ。 0時までには家に帰って、 その数時間後の朝に、 また同じ場所に立った。 夜のさわがしさも、朝になると消え去って。 桜を見る人も、無限遠に追い込まれそうだ。 左は空間を、右は時間を。 それらは流れるものの中にとけ合います。 先にい…
3月22日のこと 仕事を辞めて10日あまりが過ぎた。辞めてからは毎日歩いている。ただ歩く。その他にすることがないから。ただ歩く。 そのうちに頭をよぎるいろいろのことは消えてゆき、そのようにして何かを思いつくのだろう。 てんであべこべだ。 喫茶…