枝葉散花

詩やら写真やらを垂れ流します。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春日・夕影

疲れて帰って伸びる影。 今日は一日、自転車で。 遠く、長く、どこへでも。 強い光もまだはげしさはなく。 やわらかにつつまれてドアをくぐる。

妙満寺の桜

何年か前に見たときは、禿山にして宅地にするのかと思っていた。 ふと所用で通りがかった時に、目をうばわれる。 知らないうちに、山ひとつ。 桜の森の満開に。 今日は私事がうまくいったから。 花の美しきも心に入る。

トリミング

今日も朝から色をまぜる。 ただ遊ぶためだけに。 出来のわるい落書きも、別の目を通して見てみれば、 時々はゾクリとさせられることもある。 混沌、黄金、水流。最後のひとつは分からない。 あるいは、昨日のなげやりな気持ちだろうか。 なにか感じるものも…

光に溶けて

春の夕日がまぶしくて、 光に溶けてしまいそう。 今日は朝から絵を描いた。 ただ絵の具をまぜただけだけど。 最後に白で塗りつぶした。 光を見たと思っていても、 そこにあるものは消えてない。

自然と芸術

もう春なのに、心はずっとさめている。 明るい空に、ただ音だけが響きます。 何を考えていたのか思い出せないから、 今日は一日、何もない。 軽やかな心は体を置いて、飛んでいく。 うつくしいものを見たのに、 私はそれをみにくいと思ったから。 あの枝のよ…

車窓からの風景 ―あるいは失敗したイメージについて―

つめたい雨は、ガラスをすべてくもらせる。 すべてのカタチが失われ、 くもりの向こうは見えないはず。 それでも何かが見えそうな気がする。 ちかくの色だけがあたえられ。 次に見たときには、見えた何かも消え去って。 ただ何かを間違えたのだと気が付いた…

朝の高瀬川

昨日は酒を飲んだ。 0時までには家に帰って、 その数時間後の朝に、 また同じ場所に立った。 夜のさわがしさも、朝になると消え去って。 桜を見る人も、無限遠に追い込まれそうだ。 左は空間を、右は時間を。 それらは流れるものの中にとけ合います。 先にい…

無職の記(1)

3月22日のこと 仕事を辞めて10日あまりが過ぎた。辞めてからは毎日歩いている。ただ歩く。その他にすることがないから。ただ歩く。 そのうちに頭をよぎるいろいろのことは消えてゆき、そのようにして何かを思いつくのだろう。 てんであべこべだ。 喫茶…