枝葉散花

詩やら写真やらを垂れ流します。

蜘蛛の糸

 薄ぼんやりと考える。

 考えるということはない。暑気にやられているだけだ。

 何をするのかを私は識らない。ただ辟易としてうろついているだけだ。

 蜘蛛の糸は垂らされれば救いであるか、囚われれば喰い物だ。

 映り込めば明晰さは失われ、そうして邪険にされるもの。

 ただ生きているだけのことなのに振り払われて。

 切られてしまっても誰も知らない。

 無いものは探すこともできないのだがね。