枝葉散花

詩やら写真やらを垂れ流します。

写真

自然と芸術

もう春なのに、心はずっとさめている。 明るい空に、ただ音だけが響きます。 何を考えていたのか思い出せないから、 今日は一日、何もない。 軽やかな心は体を置いて、飛んでいく。 うつくしいものを見たのに、 私はそれをみにくいと思ったから。 あの枝のよ…

車窓からの風景 ―あるいは失敗したイメージについて―

つめたい雨は、ガラスをすべてくもらせる。 すべてのカタチが失われ、 くもりの向こうは見えないはず。 それでも何かが見えそうな気がする。 ちかくの色だけがあたえられ。 次に見たときには、見えた何かも消え去って。 ただ何かを間違えたのだと気が付いた…

朝の高瀬川

昨日は酒を飲んだ。 0時までには家に帰って、 その数時間後の朝に、 また同じ場所に立った。 夜のさわがしさも、朝になると消え去って。 桜を見る人も、無限遠に追い込まれそうだ。 左は空間を、右は時間を。 それらは流れるものの中にとけ合います。 先にい…